東洋医学の世界

前回の続きとなります。人体は自然や環境に相応しているという事をお伝えしました。その中の陰陽についてお話します。

自然界では、対称的な2つの組み合わせでなり立っています。例えば、陽:陰で表記すると、左:右、上:下、温:冷、南:北などあらゆるものが組み合わせで成り立っています。これを人体にあてはめると、背:腹、外:内、気:血、熱:寒、などと表されます。これを実際に陰陽のバランスの乱れで考えた場合、「のぼせやすい」は、陽に傾いており、上(頭)に熱が上がりやすいです。「冷え症」は陰に傾いており、下に寒が降りるで足が冷えやすいです。イメージできますでしょうか?陰と陽のバランスを鍼灸で整えることが重要になります。

季節でイメージしてはどうでしょう。昨年の夏は暑すぎて、陽のエネルギーが強すぎました。夜になっても冷房を切ることができなかったと思います。また、農作物が十分にできませんでした。また、熱中症の方も多かったです。このように、陽のエネルギーが強すぎては弊害がおこるということです。これは、人体にも相応して言えることなのです。もちろん、陰のエネルギーが多き過ぎても、同じことが言えます。やはり、バランスが大切です。

では、次回は五行についてお伝えします!